【今日の新聞から】高血圧の治療で中国に帰国⁉パンダにも「高血圧症」があるのか!

高血圧の治療で上野動物園のパンダのつがい、リーリーとシンシンが中国に返されるという記事を読んだ。パンダも「高血圧症」で悩まされることがあるのか、と思った。よく「高血圧は成人病の代表格」と言うではないか。「成人」というからには、人間だけの病気かと思っていた。
だが、よく考えてみると、高血圧の原因はストレスが大きいというから、あんな動物園の檻の中に入れられて、毎日ジロジロと知らない人間から見られ続けていたら、パンダでなくてもノイローゼになって当然だと変に納得した。

そして思い出したのは、昔、ドキュメンタリーの撮影で訪れた四川省にあるパンダ保護研究センターでの出来事だ。時代が時代ということもあるが、そこで私は不謹慎にも、パンダが後ろから抱きついている(研究員さんが安全を確保しながら抱きつかせてくれるのだが)記念写真を撮らせてもらった。そのときの身体にずっしりと来る重さは、いまでもその感覚を思い出せるほどだ。そして、手もとても大きかった。つまり、すべてにおいて造作がデカいのだ。これでは心臓からこの体中に送り込む血液も大変だろうと、そのときのことを思い起こしたのだ。

哺乳動物の血圧を調べてみた。ウサギは110mmHg、イヌは112、ネズミは113、ヒトは120、ウシは160、ブタは169、ネコは171と身体と大きさにだいたい比例している気がする。だが、ゾウは240でキリンは260と突出して高い。しかし、ゾウはその巨大な身体を支える血圧としては正常で、キリンは首の天辺にある脳に十分な血液を送り込むために高い血圧が必要という自然の摂理からだとのことで、両者とも高血圧症に悩まされているわけではない。

だとすれば、高血圧だと人間が思い込んでいるパンダも実は……。
パンダが帰国してしまうのは、実は昨今の「反日感情」の影響か……。
そんな「妄想」=「頭の体操」をさせてくれた、今日の新聞記事だった。

「FNNプライムオンライン」より

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です