【今日の新聞から】2つの気になった記事/「モンスター」より「非モンスター」の方が怖い&狛江強盗致死・実行役のアイデンティティ
今朝の新聞には2つの気になる記事があった。
ひとつは「筆洗」というコラムだ。一番怖いのは、化け物でも怪物でもなく思わぬ状況に置かれた人間だ、という内容だった。まさにその通りだと思った。高校同期の友人から今朝の私のプレジデントオンラインの記事を読んだと連絡があり、そのなかに「ジャニー氏とトランプ氏は似ている」というコメントがあった。私も同感だ。彼ら「モンスター」をい作り上げた周りの人間たち、その人間たちが実は一番「曲者」だ。では、ジャニー氏を作り上げたのは周りの誰なのか? そしてトランプ氏は?
その答えを私たちは考え続けなけばならないと思った。
そしてもうひとつは、「ルフィ」という指示役に命じられて狛江で強盗致死事件を起こした実行役の裁判結果の記事だ。東京地検立川支部は7日、無期懲役の判決を言い渡した。被告は死刑を望んでいたという。その理由は「被害者遺族の悲しみは一生続く。死刑でなければ償えない」と思ったからだというが、そんなことはない。被害者遺族の悲しみが一生続くのはそうだろうが、死刑でなければ償えない罪はないと私は考える。逆に、謝罪の気持ちがあるのであれば、それを背負って生きること、そして自分に何ができるのかを考え続けることで、罪を償うこともできる。そう思う。逃げてはいけない。ちゃんと自分がやったことに最後まで責任を持つこと、それがやるべきことだろう。
青年は社会における「自分の居場所」や「自分の役割」を見失った。だから指示役に命じられるまま犯行に及んだ。
いまこそ、自らのアイデンティティを取り戻して、そのアイデンティティと向き合うときだ。
「日テレNEWS NNN」より