【今日の新聞から】500年後の日本人は全員「佐藤」になる?!
タイトルのような話はエイプリールフールの嘘ではない。
この嘘のような試算結果を、選択的夫婦別姓制度導入を求める一般社団法人「あすには」が発表した。
結婚した2人が同姓にしなければならないという前時代的な制度をいまだにおこなっているのは、世界でも日本だけだ。いかに遅れているかがわかるだろう。
国内最多とされる「佐藤」姓の占有率を1.53%として、これに近年の伸び率1.0083をかける計算を繰り返すと、422年後の2446年に佐藤姓の占有率が50%を超え、その85年後の2531年には100%に達したという。2531年といえば、507年後だ。
全員が同じ姓になるとすると、そもそも姓を名乗る意味もなくなる。多様性を失った「ステレオタイプ」がいかに恐ろしいことを招くのかという好例だ。
正直、507年後まで人類が滅びずにこの地球上に存在しているかという疑問もある。それほどまでに、人類は環境破壊などによってこの地球でわがもの顔に振る舞っている。
この計算が正しいか、そして計算式は相当なものなのか、という議論は意味がない。愚かな制度や政策がいかに悲惨な結果を招くかということが想像できただけでもこの試算は意味がある。そしてその愚策は一日も早くやめるべきだということもわかるはずだ。
そういったことも「わからない」と言われてしまうと、エイプリルフールの今日に「うっそ~」と言わざるを得ない。
「日テレNEWS NNN」より