【活動報告】昨日放送のNHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』で、まずショックを受けたこと~「大股さん」というネーミングに自責の念

昨晩20日㈰21時からNHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』が放送された。この番組に出演していた私には、番組終了時から今朝にかけて多くの反響をいただいた。その多くは、激励や愛情がこもった言葉だった。ご感想や意見、ご連絡をいただいた皆さんにはこの場を借りて御礼を申し上げたい。ありがとうございます。
今回は私は制作者ではなく単なる出演者なのでもちろん、映像を事前にみることはできない。したがって放送をリアルタイムで、初めて視聴した。まず、ぶったまげたのが私の大股開きの映像だ。こんな風に偉そうに映っているとは想像しなかった。弟からもLINEが来て「Xで『態度悪い』と言われているよ。『大股さん』ってネーミングされている」と忠告を受けた。敬愛する若松節朗監督からも行儀が悪いとお叱りを受けた。
思えば、インタビューの際には2カメで撮られていた。ひとつはカメラマンが撮っていたヨリ。もうひとつがディレクターが回していた例のカメラだ。そのときは「ずいぶんアオリで撮るんだな」くらいにしか思っていなかった。椎間板ヘルニアの腰の手術をしている私はどうしても足が開き気味になるので、映像を見せてもらってどんな風に映っているかチェックするべきだったと反省している。これは相手を責めるというより、私にチェックしなかった責任がある。そう思うだけに、正直落ち込んだ。
と同時に、今回の企画は以前のブログにも書いたように担当ディレクターの中川氏の熱量に押されて、また中川氏の志に賛同して引き受けただけに、「なんでそのときに言ってくれなかったのか」とショックを受けた。中川氏には絶大な信頼を置いていたからだ。これが中川氏でなければ(中川氏にはそんな思いはないと今でも信じている)、完全に「ディレクターには悪意がある」と思うだろう。
腰の問題もあるにしろ、普段から気をつけなければいけないと感じた
そしてこのことに関しては、もうひとつショックなことがあった。取材時からとても気を配ってくれ、放送の直前まで細やかなコメントをくれていた中川氏らしく、放送終了するとすぐに電話をくれた。そのときに、私が開口一番この「大股開き」のことを言ったら、中川氏は悪気がないのだろうが、「でも、あの方が貫禄があって業界人っぽいですよ」と答えたのだ。ショックを受けた。私はいまは業界人ではないからだ。
これも相手が中川氏でなければ「アオリのカメラでふんぞりかえっているように撮って、業界人=偉そうという図式を植えつけよう」としていると感じるだろう。
以上のようなことがあり、いま私は少々、傷心気味である。
番組の内容に関してはたくさん思うところがあるが、私もひとりの人間だ。傷つくものは傷つく。
番組の内容に関しては、この後、このブログで発信していきたいと思っているので、お待ちいただきたい。

「番組公式HP」より

【活動報告】昨日放送のNHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』で、まずショックを受けたこと~「大股さん」というネーミングに自責の念” に対して28件のコメントがあります。

  1. 安納 章裕 より:

    態度だけではありませんよ。話し方や言い方もです。
    諸事情があるのは、わかりましたが言い訳して結局
    自分は悪くないと言っている姿に見えて憤慨しました。

    1. 田淵 俊彦 より:

      安納章裕様
      貴重なご意見ありがとうございます。話し方や言い方が気に障ったのであれば、申し訳ございません。もう少し謙虚にしようと反省いたします。田淵 拝

    2. カタスマー より:

      憤慨?
      なんというかブーメランがお上手というか、人の態度を指摘するのであればもう少しまともな態度を身に付ければ良いのに

  2. le より:

    お気持ちお察しいたします。

    あまりご自身を責めませんよう…
    どうかお体を大事にお過ごしください。

    1. 田淵 俊彦 より:

      お優しいお言葉をありがとうございます。
      向き合うべきことはしっかりと向き合っていきたいと思います。
      今後とも、ご支援よろしくお願いいたします。
      田淵俊彦 拝

  3. 緑一色 より:

    簡単に割り切れる話ではないと思いますがXのマイナスな書き込みなんて便所の落書きのようなものなのであまり気にされないでいいと思います。

    お大事になさってください。

    1. 田淵 俊彦 より:

      ありがとうございます。
      反省すべきことは反省し、おしゃるようにいたします。
      アドバイス、感謝いたします。
      田淵俊彦 拝

  4. T より:

    番組を視聴して、過去、被害を受けていた少年たちに大人として何かできたのではないか、という田淵さんの後悔を強く感じました。
    番組の内容が内容ですので、ネガティブな感情を生み、批判が出やすい環境なのかと思います。
    そんな状況の中で出演していただきありがとうございました。応援しております。

    1. 田淵 俊彦 より:

      ありがとうございます。
      この問題は終わっていないと思いますので、今後も真摯に向き合っていきたいと思います。
      応援をよろしくお願いいたします。
      田淵俊彦 拝

  5. NT より:

    番組全体から受けた印象としては根本的な解決の兆しを見出せずやや物足りなかったのですが、その中でも田淵さんの「大人だから、見て見ぬふりせず子供を守らなければいけなかった」という自省を込めたメッセージはあの番組でとても重要なインサイトであったように思います。
    ちなみに私は姿勢は全く気になりませんでした。そういう人間もたくさんおりますので。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      本当に、後悔先に立たずで情けないと思います。あんなに毎日近くにいたのに・・・と。
      姿勢の件はご意見、感謝します。田淵俊彦 拝

  6. Tommy より:

    信頼関係がどれ程のものかわからないですが、
    あなたのことを商品として消費した
    あなたの気持ちに寄り添う意思がない
    ということに関しては、その信頼関係は一方通行のような気がします。
    利用した、という言葉ではないのかも知れませんが、使用した、ということに近い気がします。
    業界としてはごく普通の当たり前のことかも知れませんが、そこに距離をおく人間には当たり前のことではありません。
    心が削られる行為を受け入れるのは苦しい気がします。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      確かに先方にはそういう気持ちもあったのかもしれませんが、「利用する」つもりではなかったと思います。
      そして「こういう叩かれ方をするなら、やらなければよかった」という気持ちも人間なので正直ないわけではないですが、
      一度引き受けたのであれば、引き受けた責任は私にもあると思っています。
      そのことに文句を言うべきではないとも思っています。
      アドバイス、感謝申し上げます。田淵俊彦 拝

  7. 葉隠 より:

    私もヘルニア持ちでしたのでお気持ちわかります。
    術後も座り方に色々な制限があり、対面する方には実はヘルニアですと前置きしてから着座しますので…お大事になさってください。

    今回せっかく出演された田淵さんに対し、放送内容とは違う箇所に視聴者から厳しい意見が出てしまうような撮り方をされた事と、田淵さんに業界人っぽい〜と発言された中川氏の言葉が残念でなりません。
    何気なく発したであろうひと言で、テレビや芸能の世界は一般社会の常識との乖離がまだまだ大きいと改めて実感させられました。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、業界と社会の間の常識に対する考え方はかなり違うと、
      テレビを離れた今、強く実感します。
      しかし、私も現役時代はおそらくそんな考え方の一人だったのだと思います。
      そういう自戒も込めて、今回の出演を決意した次第です。
      身体をいたわってくださるお優しい言葉も感謝いたします。
      田淵俊彦 拝

  8. R より:

    田淵先生、おいそがしいところを失礼いたします。

    こちらに先生ご自身がお書きくださいました、あの番組でのお座りのなさりかたの件、わたくしも先生のお身体のご事情を存じ上げず、勝手に悪くとらえてしまっておりました。
    失礼をお詫び申し上げます。
    どうぞお大事になさってくださいませ。

    失礼をいたしておきながら、大変恐縮でございますが……、先生のお気持ちのこと、勝手ながら、お察しいたします。
    お心のお痛みが癒えますように。

    1. 田淵 俊彦 より:

      お優しいお言葉、ありがとうございます。自らの身から出た錆ではありますが、正直「バカだった」と落ち込んでいただけに、そのお言葉が身に沁みます。
      感謝とともに同じ間違いを繰り返さないように、気を付けたいと思います。感謝いたします。田淵俊彦 拝

  9. たっくん より:

    高校のグループLINEの同級生のT.です。
    そこでコメント入れようと思いましたが、友達申請中なのでここにコメントします。

    放送を家内と観ました。最初は「半沢直樹」のドラマのようなアップのアングルでしたので、
    迫力があってドンと座っていた姿に「おおー田淵君やん」とびっくりしました。
    後に、体調などの諸事情があると知り、理解できました。

    が、昨今はSNS時代であり大げさに批判投稿もあり、田淵君にとっては心が痛んだと思います。
    自分自身も仕事において、SNSに投稿されたため会社に多大な迷惑を掛けてしまったことがあるので十分わかります。
    どうか田淵君、世間のことは気にせずに自分の考えを貫いてくださいね。
    ストレスを溜めないように体を大事にしてください。
    またいつか同窓会で笑顔で会いましょう!

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      「椎間板ヘルニアの手術で、腰にチタンが入っていてあまり前かがみになれない」なんていうのは、
      自己都合にすぎませんよね。「そんなんだったら、出なきゃいいじゃん」って私でも思いますから。
      体調は言い訳にすぎませんよね。自分でもそう思います。なので、不快にさせ方々には申し訳ない気持ちでいっぱいなのと同時に、
      映像をやっていたくせに「映像をなめていた」自分が情けないです。気持ちとしては、自己嫌悪というのが一番正しいかもしれません。
      ただ、Tさんが書いてくれているように、番組内で話した内容は「自分の考え」としてしっかりと貫いていきたいと思います。
      お互いに若くないので、体に気をつけましょう。
      応援ありがとう。田淵俊彦 拝

  10. k より:

    心身ともに、どうかご自愛くださいませ。
    体調は誰のせいでもありませんし、言い訳でもないと思います。田淵さんに非がないことは、大勢の人がきちんとわかっています。批判しているのは本当にごく一部ですのでどうかお気になさらぬよう…
    体調が優れない中、インタビューに答えてくださってありがとうございました。
    これからも応援しております。

    1. 田淵 俊彦 より:

      あいがとうございます。
      今回の失態を教訓に精進したいと思います。
      今後とも応援をお願いいたします。
      田淵俊彦 拝

  11. さとし より:

    テレビに映る人は何かしらの意図を持って編集されている、編集されたあとの姿ということを理解している人は少数派ですからね。
    無意味で無意識な、番組のピースとしての印象操作でお辛かったと思います。
    ただ、こうして説明や反論が当たり前の昨今と違い、昔の人や死んだ人は何も発言できませんからね。
    そういった意味では大騒ぎしているジャニーズ関係のことを冷めた目で見ています。
    テレビマンたちは故人を槍玉に上げつつ、現在進行形で関係者も健在なAKBなどの坂道アイドルには無関心またはタブーのようで乾いた笑いが出ている人間も多いのではないでしょうか。
    内輪で盛り上がり、世論が見えていないように思います。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      「テレビに映る人は何かしらの意図を持って編集されている、編集されたあとの姿ということを理解している人は少数派ですからね。」
      そうなんです。「無意味で無意識な、番組のピースとしての印象操作」とは感じなかったですが、
      単なる「テレビに映る人」ではなくかつては映像のプロだったのにそんなことにも気がつかなかった自分が浅はかだったなと・・・。
      反省しております。田淵俊彦 拝

  12. 通りすがりのヲタ より:

    はじめまして。
    あの番組をみていて、偉そうな人だなー、と怒ってTwitterにも、足閉じて!などと書いておりました。
    お身体の事情とも知らず、申し訳ございません。
    制作側の人も、ちょっとひどいですね…
    私はもう15年以上前ですが、あの事務所のファンだったので、穿った見方をしてしまっていたかもしれません。
    大変失礼いたしました。ヘルニアはとても辛いですし、どうかご自愛ください。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      今思えば「この話を語れるのは自分しかいない」といった気負いが、不遜なかたちで表面化してしまったと自己分析しています。
      制作者側の問題ではなく、私の心の内の問題ですね。
      今後はさらに気を引き締めて参りたいと思いますので、ご支援をお願いいたします。
      田淵俊彦 拝

  13. たくと より:

    番組とブログを興味を持って拝見しました。
    能天気な一学生としての意見ですが、「股開いてんな〜」くらいの認識で家族も特に言及してませんでした。
    番組の内容が非常にセンシティブなだけに批判的に評価しようとする姿勢の人たちには、格好のネタだったのでしょうか。
    ある程度色眼鏡をかけた少数の人たちが、さも民衆の代表かのように発信している、という構図にもとれるので、実際は私のように特に気にしていない意見が多いのかもしれません。

    想像も及ばないような根深い問題を扱う番組で、実名顔出しでインタビューを引き受けた田淵さんの勇気に感銘を受けました。今後の諸活動のご発展とご健勝をお祈り申しあげます。

    1. 田淵 俊彦 より:

      コメントありがとうございます。
      たくとさんのような若い方の意見はどうだろうと気になっていたので、
      ご感想頂いて参考になると同時にとても勇気づけられました。
      大学の授業でいつも「リスクマネージメント」の大切さを教えているくせに、
      今回の失態は本当に猛省です。
      現役時代にはいつも「自分が作ったこの映像を堂々と家族に見せられるだろうか」「子どもに恥ずかしくない作品になっているだろうか」ということを考えながら番組作りをおこなってきました。そういう意味でも、今回のことは家族や我が子に肩身の狭い思いをさせているのではないか、「恥ずかしい」と思う気持ちを抱かせているのではないかと心が痛みます。
      そして同時に、たくとさんのように若い人たちに「しょせんテレビの人はこんな感じだよね」と失望感を味わせてしまったのではないかとも危惧しています。そういう思いがあっただけに、今回のコメントは嬉しかったです。感謝いたします。
      田淵俊彦 拝

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