【番組出演のお知らせ】NHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』

番組出演のお知らせをさせていただきたい。ずいぶん前になるが、7月末にインタビューを受けた番組が放送される。
10月20日㈰21:00~『NHKスペシャル ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』
証言者のインタビューで構成される骨太のドキュメンタリーで、NHKの社会番組部ディレクターの中川雄一朗氏が長期にわたって綿密かつ粘り強い取材を重ねた成果となっている。ジャニー氏のアメリカ時代を追って渡米もして取材したと聞いている。中川氏は本当に苦労の連続だったろう。社内のバッシングもあったのではないか。内容が内容なだけに、横槍が入らぬように情報解禁は異例の2日前、今日の18日㈮12:00だった。その公開までは「口外しないように」と注意されていた。
もちろん、今回の私は出演者のひとりに過ぎないので、番組を見ていない。情報解禁に合わせて、さっそく皆さんにお知らせした次第である。番組HP☛https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/VN57W1PM93/
HPのなかで見られる予告には、声だけ出演している。私をご存じの方は、認識できるかもしれないので、見てみていただきたい。

ジャニーズ性加害事件から1年が経ち、被害者の会は解散し、旧ジャニーズ事務所は何の公式発表もおこなっていない。そんななか、NHKは旧ジャニーズ事務所のタレントの新規出演を始めると発表した。
このまま、ジャニーズ性加害問題は風化してしまうのか
インタビューで当時のことを語るのは大きな勇気が必要だった。さまざまな反響が予想されるからだ。しかし、その当時、その現場にいた者のひとりとして、私は口を開かなければならないと覚悟した。それが、当時傷ついていた少年たちへの罪滅ぼしになるかもしれないとも思った。彼らの苦しみや悩みに気がついてあげられなかった〝大人としての〟責任は大きいと考えている。
そんな気持ちを正直にしゃべったつもりだ。
ぜひご覧いただき、このブログなどに感想をお寄せいただきたい。

『NHKスペシャル』HPより

【番組出演のお知らせ】NHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』” に対して8件のコメントがあります。

  1. 出口 勇人 より:

    なかなか思い切ったね!
    この事に関する君の著者も読んでるだけに、今回の内容も興味深い。
    世の中を騒がせて、問題提起していると思うので、是非、進展することを期待するし、こんな事が撲滅することを期待する。

    1. 田淵 俊彦 より:

      出口様
      コメント、ありがとうございます。今回取材を依頼してきたNHKのディレクターの気概にも乗ったところがあります。
      当時のことを思うと、自分は恥ずかしかったなと反省もします。忘れてはいけないことだと思います。
      出口さんもそうですが、教育者としても真剣に考えなければならない問題だと思っています。
      決して旧ジャニーズ事務所にだけ存在する問題ではないですよね。
      ご視聴後の感想をぜひお聞かせください。田淵俊彦 拝

      1. 出口 勇人 より:

        芸能界ってそんなところだと言ってしまえばそれまでかもしれないけど!
        どんな世界でも多かれ少なからず、闇の世界があるよね!清いと思うスポーツ界でも、パワハラも暴力もあるよね。それを正当化する風潮にもある。
        やはり、常に議論して、話題、問題提起して、世の中の関心を引きつけておくことが大切ではないでしょうか。
        それと、当事者が発言しやすい環境を担保することも大切だと思う。
        君も若者の育成に尽力して欲しいね。
        お互い頑張ろうじゃなですか!

        1. 田淵 俊彦 より:

          出口様
          そうなんです。今回、教育現場に入ったからこそ、声をあげなければと思ったのです。
          次世代の子どもや若者たちを「犠牲者」にしてはいけない。
          その考え方は、性加害だろうが、ほかの犯罪だろうが、戦争だろうが、同じだと思うのです。
          おたがい「ロートロ」ですが、残りの人生を次世代のためにがんばりましょうね!
          コメントありがとうございました!
          田淵俊彦 拝

          1. 出口 勇人 より:

            はい!
            私の再就職先が通信制高校で、これからのニーズが高まるところかなと。不登校や高校をドロップアウトした子を受け入れるセーフセーフティーネットであるべきだと思っています。今までと少し違う世界だと認識し、やってみようと考えています。多様性が認められる世の中に存在価値を示していければとも。
            「せめて高校ぐらいは」と親子ともども必死になっている姿に応援団として支えられたら素晴らしいだろうなとも!

          2. 田淵 俊彦 より:

            そっか、通信に再就職。すてきなことだね。お互いに頑張りたいね。
            次世代の若者たちのためにね。ありがとう。田淵

  2. これちゃん より:

    NHKの番組なので、どうしてもNHK目線に引きずられてしまっているかも。また田淵くんの著書もまったく知らないので、ピント外れな発言だと思われるかもしれませんが、番組にそれなりに刺激を受けたので、私なりの感想を投稿します。
    最後のテロップで公共放送局としての立場で、反省が述べられている。「公共放送としての役割を果たしていきたい…」。一見、建前論にしか見えない印象を受けるが、案外、大真面目かも。国内問題を海外の国営放送局BBCに指摘されて日本の世論が大きく動いたと仮定すると、もし私がNHKの経営者だったら、屈辱でしかない。それこそNHKの役割だから。だから少々無気になって主張をし始める。
    背景には、欧州企業がサステナブルな視点において、特に人権についての考え方についても世界をリードしている現状がある。このケースでは利益最優先 (あるいは、この場合は視聴率最優先?) の日本より先を行っているという事。別の言い方をすると、欧州は価値を測る物差しが日本より上等になっている。NHKは、経営危機を脱するためにした選択 (倫理的な問題を見ないふりしてジャニーズへ接近した事) を、魔法の光で「目眩まし」にあったからだと吐露したい。しかし公共放送局としての立場上、言いにくい。なので、そこのところを汲み取ってくれる田淵くんに語ってもらった。違いますか?でないと、あの眼光鋭い田淵くんの目が眩むことの説明がつかない。その上で、原点(企業理念)に立ち戻り、決意表明をした…。
    大股開きはちっとも気にならなかったけど、目眩ましという発言が気になりました。

    1. 田淵 俊彦 より:

      まったくもって鋭い指摘ですね。
      しかし、一点だけ違うのは、私は「自分の意志」であの番組を受けた。
      自分もドキュメンタリーをやっていたので、ドキュメンタリーがドラマに出るというのとまったく意味が違うのもよく分かっているつもりです。でも、百歩譲ってあなたが言うように「NHKの神輿に乗った」としても、それは自己責任の想定内です。
      だからこそ、あの「大股開き」の映像は「想定外」であり、その雰囲気を醸し出してしまったのは、
      「気負い」もあったかと思っています。なので、対外的には「自己責任」という言葉で説明してしまっていますが、
      あの収録時の雰囲気や心構えとしては半端なかったということだけはわかってほしいと思います。
      私は、収録前に何度もNHKのトイレに行き、「お前はそれでいいいんだな」と自問自答して撮影に臨みました。
      鏡の前で顔を掌で叩き、鼓舞しないとトイレから出られませんでした。
      それくらい、自分や「すごい発言をしようとしている」ことは自覚していました。
      正直言えば、その気負いや恐れが出た態度や表情だったのかもしれません。
      すみません、うまく言葉で文字で表現できているのかどうかわかりません。
      でも、コメントをくれたことは感謝します。ありがとう。嬉しかった。
      田淵俊彦 拝

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