【白内障手術・体験記③】手術の詳細~〝ゴッドハンド〟医師の「頑張りましょう!」という励ましの言葉でビビッてしまった〝おんびんな〟私

友人や知人から、白内障手術の詳しい報告をするようにとの要望を受けて、本日も体験記をお伝えする。本当は、白鵬氏のことや東海第2原発のこと、そして「ラクダ毛刈りアーティスト」なる興味深い記事も見つけたので、書きたいことは山ほどあるが、まずは「実体験に勝るものはない」との信念からこのレポートをお届けしたい。
これまで、「超音波水晶体乳化吸引術」や「フォールダブルレンズ」という手術の技術やまず最初に手術が終わった片目(左目)の眼帯を外した感覚を2回にわたってお伝えしてきたが、今日は、手術の詳細をお伝えする。
手術の朝、9時に病院に来るように言われ向かった。受付を済ませて、待合室に入ると看護師さんに「13番と書いてある椅子に座ってお待ちください」と指示される。「げ、すでに13番目なのか!」と驚くと同時に、「いったい朝の何時から手術をやってるのだ?」とゴッドハンドの仕事ぶりに感服した。
そして看護師さんに何度かいくつもの種類の目薬を差してもらって、ひたすら順番を待つ。「えらい多くの種類の点眼が必要なんだな」と思ったが、これには理由がある。何度も目薬を差すのは、感染予防と瞳孔の拡張のためだ。抗菌作用のある目薬は、手術中の感染リスクを低減する。瞳孔を広げる目薬は、医師が水晶体をより正確に定めるようにするためのものだ。手術後の炎症を軽減するための抗炎症用の目薬も点眼する。これらの点眼薬は、手術の成功率を高め、術後の回復をスムーズにするために重要なのだ。
目薬を目に浸透させながら2時間くらい待つ。時刻は11時過ぎ。「なかにお入りください」と言われ、手術室の前室に入る。前室には3人待っている。再び目薬を差し、「次は自分」という順番が来るとカーテンで仕切られたスペースに移動。リクライニングの椅子に座り、麻酔をする。白内障手術では、通常、局所麻酔が用いられるが、主に点眼麻酔(目薬による麻酔)だ。痛みをほぼ感じることなく手術を受けられるという利点があるが、手術中はしっかりと意識があり、医師との会話も可能だ。これが〝オンビンな〟私にとっては、致命傷となった。
手術が終わった人が部屋から出てくる。心なしか脱力して「ふらふら」しているように見える。まずこれに「大丈夫かな」と不安になる。
「どうぞ」という声掛けとともに、手術室に入室。思った以上に大規模な機器が揃っているという印象だ。医師は「お座りください」と言ったあと、「はい、頑張りましょうね」と優しく勇気づけてくれる。この励ましの言葉がまた〝おんびんな〟私にとっては「逆効果」となった。「頑張らなくてはいけないのだ」と思ってしまったのだ。そして気負ってしまった。これはいけなかった。手術中はしっかりと意識があるので、すべてのことが気になり始めたのだ。今後、手術を受ける方がいたら、アドバイスとして述べたい。「変なことをいちいち気にしない方がいい」と。
そんな感じだったので、手術は5分くらいだったと思うが、もっと長く感じた。
特徴としては、以下の4つの感覚が挙げられる。
1.目の表面を押さえつけられるような圧迫感/私はこれが一番嫌だった
2.目を洗われているような感覚/実際に生理食塩水を局部に大量にかけながら手術をおこなう
3.目のなかから何かを掻き出している感覚/超音波で水晶体を砕いて吸引するので当然だが
4.光が強く感じられる/手術中は常に眩しい光を浴びているような気がした
以上の感覚はあくまでも私の個人的なものなので、必ずしも皆がそうではないことを言っておきたい。また、私の「おんびん」が過剰すぎることが原因なので、もちろん、術式がどうとか、やり方が悪いという批判ではない。昨日のブログでも述べたように、医師は間違いなく「ゴッドハンド」だ。結果的に手術は大成功した。それは最新鋭の技術や医師の腕のおかげだ。上記のようなことは、単に体験記として、のちに手術をする人の参考になればいいなと思ってのことであることをご理解いただければ幸いである。

「メディカルドック」HPより
https://medicaldoc.jp/clinic/223355/review-223355/

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