【今日の新聞から】職場に飼い犬を同伴していい「ワンワンデー」の取り組みーコミュニケーションや仕事の効率が高まる「ウェルビーイング」

英米では職場に飼い犬を連れて行っていい日があると知った。
「Take(Bring) Your Dog To Work Day」といって、1996年に英国、99年に米国で導入された記念日だという。毎年、父の日の後の最初の金曜日がその日に当たる。もともとはペットの殺処分を減らすために、飼い犬を職場に同伴することで犬を飼っていない人にも関心を持ってもらおうというのが狙いだったというが、記事によるとなかなか日本では広がらないらしい。と同時に、記事では日本保釈支援協会が実施する「ワンワンデー」の取り組みも紹介していた。
とてもいい取り組みだと感じた。もちろん、犬が苦手な人への配慮は必要だろう。動物アレルギーやや排せつ物などの問題もある。しかし、それを乗り越えても利があるのではないかと思った。

麻布大学の菊水健史教授は、職場に犬がいることの効用を述べている。もともと、犬を飼っている家庭は「ウェルビーイング(幸福度)」が高いというデータがあるらしい。親子の会話量が増え、関係性もいいという。これは職場にも当てはまり、犬が介在することで社員同士のコミュニケーションが高まり人間関係も良好になる。仕事の効率が上がったという報告もある。

兵庫の私の実家では、常に家に犬がいた。田舎なので室内犬ではないが、父が犬好きということもあって、物心がついたころから私のそばには犬がいた。最初の犬の名前は「ピース」だった。父に「なんでピースなのか?平和という意味か?」と聞いたら、喫煙者の父は「好きなたばこのブランド名から取った」と答えた。
犬にまつわることといえば、私には苦い思い出がある。
小学生に上がったころから私の家庭内の役目は、ピースの散歩当番だった。しかし、私はこの犬の散歩が大嫌いだった。「剣道の練習がある」「勉強が忙しい」「今日は宿題が多い」などなど、何とか言い訳をつけて散歩の仕事から逃れようとした。いま思えば、ピースにはかわいそうなことをした。何日も散歩に連れて行ってもらえないピースの恨めしそうな顔が目に浮かぶ。
東京に来てからも犬を飼いたいと思いながら実現してない。忙しさにかまけて世話をしてもらえないペットほどかわいそうなものはないからだ。

横道にそれたが、確かに犬だけではなくペットが身近にいると心が豊かになる。
「仕事にあなたの犬を連れて行こう」記念日、日本でも広まってほしいものだ。

「India.com」HPより

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