【番組考察・続編】NHKスペシャル『ジャニー喜多川 “アイドル帝国”の実像』(2024/10/20放送)の追記として

昨日、当該の放送についての考察をおこなった。しかし、一番肝心なことを記し忘れていたことに気がついた。すでに昨日の記事をお読みただいている方も多いと思われるので、「追記」として述べさせていただく。

確かに、今回の番組は多くの方のご指摘通り、大変意義が深いものであった。旧ジャニーズ事務所が性加害の存在を認めてから1年。何も総括や発表をおこなわず、時の経つのをじっと待っている旧ジャニーズ事務所に比して、声をあげた人々は称賛に値する。だが、その反面、番組がその役目をまっとうできたかというと、これもまた多くの方が批判しているように「単なるNHKの免罪符や禊」と思われてしまったきらいも否めない。

私は今回の番組を通して、改めてこの問題は旧ジャニーズ事務所側にあるのではなく、テレビを中心としたメディア側にあると確信した。もしそうだとしたら、どういうことになるのか。その先が肝要である。
それは番組内でも私が指摘したように、メディア側が変わらないとまた同じような問題が起こるということだ。テレビがまた同じような「モンスター」を創ってしまう可能性もあるだろう。今回は「性加害」という犯罪を隠ぺいすることに加担したが、次はもっと恐ろしい犯罪を見えなくさせてしまうかもしれない。

では、それを防ぐためにはどうしたらよいのか。

テレビを含むメディア人、一人ひとりの「質」を上げることが急務である。
「質」とは何か。
意識やモラルもあるだろう。もちろん、そういった精神面に裏付けされたスキルや知識も必要だ。志が高くとも能力がないとちゃんと正確な情報は伝わらない。
何より私が強調したいのは、メディアは「文化」であるというプライドと責任を持って、情報発信と向き合わなければならないということだ。マネタイズは二の次のはずだ。そしてその志をまっとうするためには、視聴者や社会の理解や支援も必要なのだ。

そんなようなことを考えていたら、昨日、驚くべき「横やり」の電話があるところから入った。私が以上のようなことを主張するのをすべてひっくり返すような行為だ。正直言って許せない「ファシズム的」言動である。このことについては、後日、公表する場をじっくりと設けたい。

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  1. 山際牧子 より:

    この期に及んでそのような横槍、ファシズム的言動があったとは驚きます。
    続報をお待ちいたします。
    さらなる横槍が入りませんように。
    間違っても貴殿に被害が及びませんように。

    1. 田淵 俊彦 より:

      山際牧子様
      ご丁寧なコメント、ご心配をいただき、ありがとうございます。
      続報はお待ちくださいませ。田淵俊彦 拝

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