【今日の新聞から】尊富士の快挙とドラマ『サンクチュアリー聖域』

尊富士が「新入幕優勝」という快挙を110年ぶりに成し遂げた。大銀杏を結っていない力士の優勝は初めてである。大銀杏を結えるのは「十両以上の関取だけ」なので、尊富士は十両にも達していない力士として初めて優勝した人物ということになる。
快挙だ。そして私はNetflixで見たドラマ『サンクチュアリー聖域』を思い起こした。ご覧になっていない方のために「あらすじ」を紹介する。

体は屈強だが、投げやりな性格の青年が相撲部屋に入門。力士になった彼はとがった振る舞いでファンを魅了しながら、伝統と格式を重んじる角界を揺るがしていく。(Netflix『サンクチュアリー聖域』公式HPより)

主人公を演じる一ノ瀬ワタルをはじめとして出演者が長い間かけて身体改造をおこなって撮影に臨んだと話題になった作品だ。「聖域」とも呼ばれるほどの格式としきたりに守られた角界。その聖域で破天荒の主人公がどう立身出世をしてゆくのか。CGも駆使した独特な撮影法も見ものだった。見ていない方はぜひ一度見てみることをお勧めする。

尊富士はこの主人公のような無頼漢ではないだろうが、照ノ富士に声をかけてもらったことがきっかけで角界に入り、同じ部屋に所属するほど「目標」としてきたという。ドラマの中でも、同じような力士が出てくる。
やはり、「誰かを目標にする」ということは大きな原動力になるのだと感じた。
と同時に、「良い体をして元気だな」と照ノ富士に素質を見抜いてもらった尊富士のように、自己肯定をしてもらうということがいかに才能を開花させることにとって大切なのかを確信した。

Netflix『サンクチュアリー聖域』公式HPより

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です