【今日の新聞から】WOWOWが『水滸伝』を映像化!監督はあの、若松節朗氏~御年75の熟練監督による壮大なる挑戦に感服

WOWOWが累計発行部数1,160万部を突破する、作家・北方健三の歴史大河小説『大水滸伝』シリーズを日本で初めて実写映像化することを発表した。主役は織田裕二、監督は映画『沈まぬ太陽』など数々の重厚な人間ドラマを手掛け、『Fukushima 50』で第44回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝く若松節朗氏だ。若松監督と織田氏とは、テレビドラマでは『振り返れば奴がいる』(1993)から始まり、『お金がない!』(1994)、『正義は勝つ』(1995)、そして映画では『ホワイトアウト』(2000)など数々のヒット作を世に送り出したコンビであるから、期待は大きい。
まず、よくこの壮大なスケールの作品を映像化しようと思ったなと、クリエイター陣に対してリスペクトの気持ちを抱いた。新聞によると、プロデューサーの大原康明氏は〝北方版の〟水滸伝を映像化したくてWOWOWに入社したというから、まさに「満を持して」の登板だ。そういう点からも期待は膨らむ。
実は、若松監督からはずいぶん前に「水滸伝をやる」と聞いていた。若松氏は御年75! ご自身は毎日長距離ウォーキングを欠かさないなど体力作りに余念がないが、やはり年齢的なご不安もあったのではないかと勝手に推察する。しかし、そこはチャレンジャーの若松氏である。困難なことを示されれば示されるほど、それに「応えてやろう!」というお気持ちがあったのではないだろうか。以前、このブログでも書いたので、ご記憶の方も多いと思うが、私は何作品も若松監督とご一緒して、そのお人柄の良さ、そしてなんといってもクリエイターとしてのレベルの高さにいつも感服している。
そんな監督が75という年齢をおして「やるぞ!」と決意された作品なのだから、素晴らしい作品にならないわけがない。いまから楽しみだ。

だが、一点だけ不服なことがある。今回のリリースで、「監督は映画『沈まぬ太陽』など数々の重厚な人間ドラマを手掛け、『Fukushima 50』で第44回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝く若松節朗氏」と紹介されているが、私にとってはそうではない。
監督は『巨悪は眠らせない』や『優しい音楽』『ペルソナの密告』など数々の重厚な人間ドラマを手掛ける若松節朗氏、そう紹介してほしい。

「WOWOWオンライン」より

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です