【今日のタブチ】「挨拶ができて元気な人」は「優秀な人材」~昔と違う、短期人材業界の常識とは?
今朝の新聞で、人材会社「ワンダーグループ」の塚原誠社長がインタビューに答えている内容を読んで、隔世の念に駆られた。
ワンダー社では月およそ1万人の働き手が稼働し、年商はおよそ20億円に至る。しかし、短期を希望する人材においては、「企業側がいまだに幻想から目覚めていない」と強調する。
具体的には、企業は「挨拶ができて元気な人ならいい」「そういう普通の人でいい」と言うが、「挨拶ができて元気な人」は「普通の人」ではないという。
それは「優秀な人材」だと。そして、そんな人は大手企業がもう雇ってしまっているので、「もっとハードルを落としてください」と伝えると話していた。
この話を聞いて、私のゼミ生がバラエティの制作現場に研修に行ったときのことを思い出した。現場のスタッフや制作会社のプロデューサーから「田淵ゼミの学生さんは現場に来たら『おはようございます!』と大きな声で挨拶ができて気持ちいい」と褒めてもらっていたが、それはいまの常識では「優秀な人材」なのだ。
私がADのときには、現場に入って「おはようございます!」と挨拶すると、どんなに大きな声で言っても「声が小さい!」と怒られ、声を張り上げて「おはようございます!」と言うと「うるさい! 声がデカすぎる」と返されていた。
そんな時代に比べると、いい時代になったのか、悪い時代になったのか……ちょっとわからなくなってくるのは、私だけではないだろう。
「THE OWNER」HPより