【今日のタブチの体験記】白内障の手術をした~「超音波水晶体乳化吸引術」と「フォールダブルレンズ」という技術革新の賜物だが、「おんびん」な私は……

2か月ほど前に、眼科で白内障の手術を勧められた。その少しまえに、私の敬服する若松節朗監督が白内障の手術をしたそうで、「タブチ! 目がハイビジョンになるぞ!」といたく感激されていたのを覚えていた。そして、たまたま、贔屓にさせてもらっている自由が丘の「ミセス韓の店」という激ウマ韓国家庭料理を訪れた際に、パパさんも白内障の手術をしたという話を聞いた。パパさんは、術後によく見えるようになった経験を感動的に話してくれた。そんな「偶然」というか「縁」があって、私は白内障の手術をすることに決めた。
「白内障」とは目の水晶体が白く濁る病気で、視界がかすんだり、ぼやけたりする症状が現れる。多くは加齢によって起こるが、たまに紫外線を多く浴びたことによる原因もある。医者によると「白髪のようなもんだから、誰でもなるんですよ」とのことだ。私の場合は、ドキュメンタリーの撮影などで高地を訪れることが多かったので、「紫外線が原因」と言われると「さもなりなん」と思うが、事実はわからない。
その白内障の手術を今日、おこなった。今日は左目、来週は右目という順番だ。濁った水晶体を取り除いて、代わりに眼内レンズを入れる。そう聞くと、「めっちゃ痛そう」でしょう? でも、点眼麻酔によって手術中はほとんど痛みを感じない。しかも5分から10分くらいで終わってしまう。
白内障の手術は数年前に画期的に躍進した。そのきっかけは2つの大きな技術革新だと言われている。ひとつは超音波水晶体乳化吸引術」というものである。これは、超音波を使って白濁した水晶体を細かく砕き、吸引することで、従来よりも小さな切開で手術が可能となった。そしてもうひとつ、「フォールダブルレンズ」という折り畳み可能な眼内レンズの登場も重要な要素である。これによって、切開創が大幅に縮小され、術後の回復が早くなった。手術後、私はすたすたと歩いて帰宅した。
以上のように、革新的な技術の進歩によって白内障の手術は手軽になった。料金も保険適用のレンズを選べば、5万円未満だ。そんな「いいとこばかり」の白内障手術だが、ここからは私の「本音体験談」である。
「手術中はほとんど痛みを感じない」・・・確かにそうだ。だが、常に眼球の表面を圧迫されているような感覚が続くのは、私は正直〝苦手〟だった。「これを来週も!!」と今から怯えているが、これも贅沢な悩みだ。これでよく目が見えるようになるのだから、贅沢や我儘を言ってはいけない
しかも、私をよく知る人からすれば、こんな話は「おんびん」な私だからで、「大げさだ!」と怒られそうだ。ちなみに、「おんびん」とは私の田舎の龍野(現たつの)の方言で「臆病者」という意味である。

「日本眼科学会」HPより

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