【今日のタブチ】テレビの6つの「悪癖」が招く「印象操作」や「隠ぺい」という「メディア・コントロール」~トランプ大統領の誕生日軍事パレードは「成功してない」ぞ!
トランプ大統領の79歳の誕生日を祝うような軍事パレードがおこなわれた。この日は陸軍創立250周年の記念でもあるが、一国のトップの公私混同ぶりや私的なイベントと軍事を一緒くたにすることなどに対して、不快な思いをされた方も多かっただろう。
同じ日に全米では2000か所以上で大規模な「ノー・キングス」抗議デモがおこなわれた。参加者は600万人と伝えられている。
私はこのトランプ大統領の誕生日パレードに関して、ある危惧を抱いている。
それは「メディア・コントロール」だ。
日本のメディア、特にテレビは「トランプ大統領はご満悦」とこのパレードを持ち上げ、あたかもパレードが成功したかのような報道をおこない、抗議デモとの対比をして「深刻な分断」と報じた。しかし、短く切り取ったニュース映像ではどうとでも印象付けられる。実際にライブ映像を見てみると、観客数もまばらで兵士の行進も覇気がない。トランプ氏の表情も心なしか、不機嫌に見える。アメリカのメディアはこれを「屈辱的なパレード」と断じた。
だが、日本のテレビはこのトランプ大統領のパレードをショウ化して視聴者に見せた。これは「印象操作」であり、事実の「隠ぺい」ではないのか。
600万人という数字も、報道の仕方で「巨大」にも「過小」にも見せられるという側面を持つ。「過激な一部が騒いでいる」と報じるのか、「歴史的規模の民衆行動」と扱うのかで、世論形成が揺さぶられる可能性がある。「600万人」という数は、割合で見れば米国有権者の約3.6%に過ぎない。しかし、この「少数」が果たす象徴的・社会的な意味は、単なる数字を超えた重みを持つ。
私は、全米2,000か所以上で同時多発的に起こったという点を重要視する。都市部の一部だけの運動とは異なり、地域横断的な共感と連帯の広がりを示しているからだ。この「地理の多様性」が、社会運動としての根の深さを裏付けている。
本来、テレビメディアはそこを報じるべきだった。
ここにはテレビの6つの「悪癖」が影響している。
その6つの「悪癖」とは何か。そしてそれはいま、日本で毎日のように報じられている「小泉劇場」「備蓄米の大放出」などの「平成の米騒動」報道においても散見される。
明日19日㈭の朝に公開されるプレジデントオンラインでテレビの6つの「悪癖」を挙げながら、そのあたりを分析、検証してゆく。
お楽しみにお待ちいただきたい。
「TXN NEWS」より