【今日のタブチ】徒然なるままに思うこと…葛飾北斎からジェームス三木まで、その人の「生きざま」を想像する…しかし、東京都議選の公約は「目先のこと」ばかりだなぁ…

今日の新聞は、二人の人物に関しての〝知らなかった〟発見があった。
まずは14日に91歳で亡くなったジェームス三木氏。私も多くのドラマを楽しませてもらった。三木氏の脚本にはまさに「山あり谷あり」の起伏があった。
そのジェームス三木氏だが、もともと歌手で売れない時代が長かったというのは有名な話だが、なぜ「ジェームス三木」という芸名になったかは知らなかった。
当時に所属していた会社が売れていたフランク永井さんの対抗馬にしようと企み、永井さんに命名を頼んだところ、「それどころじゃない。俺はこれから税務署にいく」と言ったので、「税務署行き」が「ジェームス三木」になったという。本当かな・・・眉唾に感じながらもユニークな逸話に思わず笑ってしまった。
葛飾北斎は噺家の藤木志ぃさー氏のコラムから。北斎の作品は、富士山を様々な場所、季節、時間帯から描いた「富嶽三十六景」が有名だが、「琉球八景」という作品集があるというのは知らなかった。北斎は沖縄に行ったこともないのに、当時の「琉球ブーム」に乗って、これを描いたのではないかというのが藤木氏の解釈だ。なかには遠くに富士山が描かれている絵もあり、北斎をはじめとした当時の人たちがいかに距離感覚には疎く、情報が乏しかったかを証明しているエピソードとして興味深かった。
そして新聞をひっくり返して一面に戻ると、東京都議選の話題。
いま都が実施している高校授業料、学校給食の無償化、夏限定の水道基本料の無償化など、「目先のご機嫌取り」の政策が多いかを改めて実感する。各党の主な「物価高対策」の公約を見てみても、「ポイント付与」「家賃や住宅購入費の支援」「都民税の減税」「水道料金の値下げ」など〝短期的〟〝その場しのぎ〟に思えるようなものが目立つ。
もっと〝長期的な〟いまの子どもたちが大人になったときのことを見越したような〝未来的な〟公約はないものか……。

「NHKアーカイブス」より

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