【今日の新聞から】トップに立つ者に問いたい「約束」とは?

原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原発に出している事実上の運転禁止命令を27日に解除すると発表した。その記者会見の際の東電の小早川智明社長の態度や受け答えにはあきれた。
手元の原稿を早口で事務的に読み上げるだけでなく、頓珍漢な受け答えをし、挙句の果てに「決意は世の中への約束か」と問われると、言葉もしどろもどろに「世の中への約束は委員会を通じてさせていただいている」と責任を他人になすりつけるような発言をした。
小早川社長は処理水の海洋放出の際にも、反対する漁業関係者たちに会いに行くこともしていない。そんな小早川社長の「約束」とは何なのか?

同じく今日、東芝の記事もあった。海外の投資ファンドからのさまざまな再生プランを振り切り、上場廃止をして経営再建に取り組むという。この再建には、中部電力やオリックスなど国内のおよそ20社が出資したというが、ここで両者間で交わされた「約束」とはどんなものだったのだろうか。
出資する方も営利を考えなければならない会社だ。かなりのリスクがある東芝にどんなメリットがあると踏んだのか。それは「未来性」なのか「技術力」なのか。詳しく知りたいと思った。助けてくれるファンドと国民の期待を裏切らず「約束」を果たしてほしいものだ。

一方、ミャンマーのクーデターで国軍の弾圧を逃れタイで暮らす難民の人々の苦境を伝えた記事を読んだ読者から、「子どもたちの助けになれば」と40万円が寄付されたという。
私にはできない。素晴らしいことだ。「約束」・・・そんな言葉がなくても「やらなければならないことを」実行する人はいるのだと感服した。

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