【今日のタブチ】その“不安”は完全に杞憂だった――桜美林大学OCで証明された学生の成長力

今日は、2026年度最初のオープンキャンパス(OC)だ。
先週の9月入学選抜(秋学期入学)そして今日のOCがやって来ると、入試戦線が始まったことを実感する。

そしてわが田淵ゼミは、毎年恒例の映像ワークショップ(WS)を実施する。
「映像を編集して世界でただ一つ “自分だけの”プロモーションビデオを作ろう!」と名付けたWSは、ゼミ生が来場者の高校生たちに、Premiere Pro(プレミア・プロ)というソフトを使って編集を教えるプログラムとなっている。
編集ソフトPremiere Pro(プレミア・プロ)は有料版だが、本学の学生は無償で自由に使える。このソフトのいいところは、実際のテレビ局などのプロの現場でも使われているということだ。
つまり、学生時代にこのソフトを使いこなして編集をしていると、卒業してその道に進んでも、スムーズに適応することができる。
このWSは、本学の映像制作教育の実践そのものでもある。

だが、問題はわがゼミに入ってきた学生たちのほとんどが、まだこのソフトを使った授業「映像編集演習」を受けていないということだ。そんな学生が、今日は高校生たちに教えるというのだから大変なことだ。
正直、今年度最初のOCということもあり、私は心配だった。

しかし、そんな心配は杞憂だった。
集合時間の10時から彼らは準備をはじめ、12時過ぎにはセットアップを完了させ、そして13時からのWS本番では、高校生たちに懇切丁寧に編集の仕方を教えていた。
この裏側には、当然ながら私が知らない努力がある。
編集が得意で授業も受けている学生が、Premiere Pro(プレミア・プロ)の使い方の動画を見つけてきて、まだ使ったことがない学生にレクチャーをする。そして、皆で、PCの立ち上げから編集を教える段階までを、本番と同じように何度も繰り返す。
そんな風に助け合いながら、皆で向上し、学び、最終的には“教えられる”レベルまで到達していたのだ。

若者たちは素晴らしい。
向上心や努力というものを知っている。
そして、助け合うことも知っている。
なにより、出来なかったことが出来るようになっていく、その成長ぶりをたくましく感じる。
少し前までまったく出来なかった編集を、来場者の高校生に教えられるようにまで上達したのだから、たいしたものである。
ここで大切なのは、口を出したり教えたりしたくなるのを、ぐっと我慢することだ。余計なことを言わない、手伝わない。それが彼らの能力を延ばす。

私たち大人は、「出来ないの? じゃあ出来る人いるかな?」とすぐに出来ない者を切り捨てようとする。効率化という意味においてはときにはそれも致し方ないことなのかもしれないが、そういうことをやっていると、いつまでたっても「出来ない人は出来ないまま」だ。
今日のOCは、私に改めてそんなことを教えてくれた。


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