【今日の新聞から】サッカー・ワールドカップ予選ミャンマー対日本戦の「鈍感さ」ー軍部のプロパガンダにされたスポーツイベント

今朝の新聞には、サッカー・ワールドカップ予選ミャンマー対日本戦を全然楽しみにできないし、応援もしたくないという在日ミャンマー人の方の意見が載っていた。
私が以前、ミャンマーを取材したおりに「軟禁」されたことはこのHPでも話したの思うが、ご存知のようにミャンマー国内ではいまだ国軍の弾圧や国民の生活困窮状態が続いている。今回のワールドカップ誘致は、試合を通じて「ミャンマーは平和だ」「国民はスポーツイベントをレクリエーションとして楽しめるほどになっている」と思わせる軍の狙いがあることは言うまでもない。
いわゆる、軍による「プロパガンダ」だ。日本はアジアのリーダーとしてこの策略に乗るべきではなかった。もし、このことにも気がついていないとしたらヤバいし、気がついているのに加担しているとしたらもっとヤバい。日本国や日本サッカー協会は開催に反対すべきだった。あまりにもずさんで思慮が足りない。第三国での開催を要求することもできたのではないか。

以上のようなことから、在日ミャンマー人の方々がミャンマー料理店などに試合中継を店内で流さないように働きかけるような運動が起こっている。当然のことだ。祖国では家族や知人、大切な人がひどい目にあっている。華やかな試合の背後にミャンマー市民のそういった苦しい状況があることを、私たちは「想像」しなければならない。

「YouTube」HPより

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