【今日の新聞から】倉本聰氏の「憲法9条」論についての発言を考える

富良野塾で多くの脚本家を育ててきた脚本家の倉本聰氏。倉本氏が語ったインタビュー記事を読んだ。

賛同する言葉がたくさんあった。まず、日本の教育システムについて「偏差値重視」「知識偏重」に警鐘を鳴らしている点だ。東大文学部を卒業している倉本氏がこれを述べることが「説得力を欠いている」と取るか、逆に「説得力がある」と見るか、議論が分かれるところだろうが、言っていることには大きく頷ける。
私はいつも本学の学生に言っている。
「皆さんはこれまで〝正解を求める〟教育を受けてきた。試験にも必ず正解があって、『〇か×か』を選ばされてきた。だが、社会に出るとそうではない。〇と思ったことが×だったり、その逆もある。正解だと思ったたことがそうでなかったりする。また、皆さんが述べたことが『答え』になったりもする」
そして、「自分が答えを生み出す、作り出すのだ」という気持ちを持っていてほしいと強調している。

倉本氏は憲法9条についても持論を展開している。
「9条を変えろと言うけど、軍隊に行く度胸や勇気がありますか?」
正直なところ、この問いに私は「そんな勇気はない」と答えるだろう。そして自分の子どもたちも戦争に行かせたくない。
改憲派は「自分の国は自分で守る覚悟が必要だ」というが、「自分の子どもたちや次世代の若者たちを絶対に戦争に行かせない」という覚悟もあるのではないだろうか。

「北海道新聞デジタル」より

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