【今日のタブチ】「ずるい!私も受けたかった!」と上級生もうらやむ新科目――桜美林大学『映像プロデュース入門』の挑戦
今日は、本学・桜美林大学で今秋学期から担当している「映像プロデュース入門」という授業について書きたい。
本学の芸術文化学群では、2025年度にカリキュラム改編を行った。なかでも、私が所属するビジュアル・アーツ専修における映像分野の充実は大きなテーマであり、今回の改編の目玉のひとつであった。
その際に私たちが強く意識したのは、「学生にとってのわかりやすさ」である。
映像制作を学ぶうえで重要なのは、個々の技術を点として理解するのではなく、作品がどのような流れで生み出されるのかを全体像として理解することだ。制作プロセスというフローに沿って学ぶことで、映像の仕事に対する理解も深まり、学びの意欲も高まると考えたのである。そこで、映像メディアと社会との関わりを学ぶ「映像メディアと社会」、
映像制作に必要なリテラシーを学ぶ「映像制作とリテラシー」、
そして作品を広く届けるためのスキルを学ぶ「映像プロモーション」など、新たな科目を設置した。
なかでも特徴的な授業が、「映像プロデュース入門」である。
映像業界を目指す学生であっても、番組や映画などの映像作品が、どのようなプロセスを経て、どのような人たちによって作られているのかを具体的に理解しているとは限らない。
そこでこの授業では、企画立案から撮影準備までの「プリプロダクション」、撮影を行う「プロダクション」、編集などを担う「ポストプロダクション」、そして納品・展開に至る「デリバリー」まで、映像制作のイロハとも言うべき一連の流れを体系的に学んでいく。
しかもこの授業は、本学の窪田信介先生と私がリレー形式で担当する、とても贅沢な科目でもある。
2025年度導入の新カリキュラム対象科目のため、現在は1年生と2年生しか履修できない。しかし、その話を聞いた3年生や4年生からは、「ずるい!」「私たちも受けたかった!」という声が上がるほど垂涎の的となっている。
映像分野に興味がある学生には、ぜひ受講してほしい授業のひとつである。
そして私は、この授業の中で学生たちにこんな質問を投げかけている。
「あなたがプロデューサーだとしたら、『話題性があり売れているが、その役にはあまり合っていない出演者』と、『役にはぴったり合っているが、話題性も知名度もそれほど高くない出演者』のどちらをキャスティングするだろうか?」
さて、皆さんならどちらを選ぶだろうか。
私なりの答えについては、Voicyでお話ししている。ぜひお聴きいただければ幸いである。
#058 「役に合う俳優」と「売れている俳優」 あなたならどちらを選ぶ?
https://voicy.jp/channel/1027821/8244434


